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作品概要

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オーディエンス賞 Award by Audience

TITLE

9,332km遠くの人 15.09.2012~15.08.2012""

作品解説

私は毎日、インターネットのテレビ電話を通じて、日本に住む特定の人物のポートレートと生きている空間を撮影し続けている。この作品はその人と私とのコミュニケーション、関係、時間を閉じ込めたものである。ドイツに在住している私にとって、親しい人との距離というのは大きな問題で、よくよく考える事が多い。その結果続けたこの行為によって、物理的な距離があるにも関わらず、親しい人がより身近な存在になり、共同生活を送っているようにさえ感じる事がある。過去のアーティスト達は対象と対面し、絵画、彫刻、写真制作をする事でコミュニケーションをとり、想いを表していた。現代では私のように、世界中の離れた場所に存在する対象とでも密接な関わりが出来るのだ。デバイスは変化し、出来る事は変われど、想いは変わらずそこにある。私は遠く離れた人とでも、心の距離は近づいていける事に日々感動している。

閲覧環境、展示状況解説

作品のタイトルにも書かれてある通り、2012年8月15日から2012年9月15日までの時間が分かるよう、映像のフィルムまたは写真のフィルムのように展示致します。プリントアウトのサイズは私が使用している15インチのノートパソコンの画面の大きさと同じように229mm × 305mmで出力致します。また、この作品は映像での作品でもあり、映像フィルムまたは写真のフィルムのように展示された画像達が同一画面に次々と現れる事で時間が加わり、2012年9月15日から2012年8月15日までの時間がループ再生する映像になります。その映像も同時に展示致します。pc端末でのプレヴュー、スマートフォン等の写真表示でも、次々に画像を進める事で映像へと変化していきます。

作者プロフィール

NAME

松田 雅史

1985年 北海道生まれ、2004年 札幌南高等学校 卒業。
2010年 東京造形大学 造形学部 デザイン学科 テキスタイルデザイン専攻 卒業。
2011年 単身渡独、2012年より デュッセルドルフ クンストアカデミー(ドイツ)に在籍、現在ドイツにて芸術活動中。





作者のコメント

もし心の距離の地図を描くとすれば、人それぞれ自分自身の特別な地図が出来るはずです。私にとっての地図はドイツのデュッセルドルフという土地と、東京のある場所は一番近く、常に隣接していて、インターネットという "どこでもウィンドウ" によって時間が常に一緒に流れているのです。今の時代の私たちは、より自由に地図を作り替えることが出来る。そして人との絆は離れていても強くする事が出来るのだから、人それぞれの地図を考え直す事が出来るのかもしれない。

審査委員からの作品評価

自己と他者、距離と時間、共有できるもの・できないもの、一連の要素が、「存在。」についての考察をコンセプチュアルに構成している。表現のために使用されている skypeといった道具立ても極めて今日的であり、実際にわれわれが常日頃無意識に使用したり体験しているメディアやツールが隠し持つ哲学的な意味を深く考えさせられた。

主催

YAMAHA ヤマハ株式会社

+

YAMAHA ヤマハ発動機株式会社

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