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作品概要

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日比野克彦賞 Award by Katsuhiko Hibino

TITLE

フランジ

作品解説

オランウータンのオスは成熟すると「フランジ」と呼ばれる頬ダコが顔の両脇にできてくる。これは強いオスの印であり、弱いオスは何歳になっても大きくならないという。そして当然強いオスはモテる。
故に何年もその地域で強いオスとして君臨している者はフランジが発達し、人間がみるといささかゆるキャラのような風貌になる者もある。しかしフランジのオス同士が出会うと殺し合いに発展するような激戦を繰り広げたりと、やはり自然界は侮れない。
今回はテーマが「存在」ということで、数年前箱根の博物館で見たオランウータンの剥製のフランジが丁度このくらいの大きさだった衝撃が忘れられなかった事もあり、これを題材にオスの風格を描いた。彼は生前いかほどの豪傑だったのだろうか・・・。
もしもこの顔に寄り添ったメスが「男は顔だ」と堂々と言ったら他のオスは納得せざるを得ないだろう。野生とはシンプルで残酷である。

閲覧環境、展示状況解説

こういったイラストをどういう所に置けばインパクトが出るか色々考えたが、夜中に何気なく窓に置いたら異常に怖かった。

幽霊やおばけに対するオカルティックな怖さではない。闇から誰かに見つめられている気持ち悪さ。

つまり自分で描いた絵なのに痴漢っぽく見えてしまったのだ。

こういった不気味さも「存在」の一要素であると思い、「女子部屋を覗くオスの図」として写真を添付する。

作者プロフィール

NAME

森 未央子

1986年 京都生まれ
東京藝術大学 先端芸術表現科 在籍


MIOTOPIA





作者のコメント

普段から色々と絵を描いている中で、改めてグラフィックにおける「存在。」とは何かと真剣に考えた時、それは見る人に驚きを与えるものにちがいないと考えました。ネットの発達含めてこれだけいろいろな情報が溢れている世の中であれば、尚更です。その考えが作品を審査する側にも、ちゃんと伝わったことを嬉しく思います。

審査委員からの作品評価

この作品の存在感、ダイレクトさに審査員一同とても驚かされた。まずインパクトは十分。そしてグラフィックとしての緻密な色彩設計のレベルの高さに加えて、作者・作品・鑑賞者の存在をめぐって、見るものと見られるものの関係へのメタな考察が加わっていた。作品であるオラウータンが作者の部屋と思しき部屋を覗いていることの意味をじっくりと考えてみたくなる。

主催

YAMAHA ヤマハ株式会社

+

YAMAHA ヤマハ発動機株式会社

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